アマチュアオーケストラの楽しみ 〜 俊友会管弦楽団

池袋の東京芸術劇場。音響の良いホールで定評がある大ホールは俊友会管弦楽団の演奏会がよく行われる場所です。
前にも書いたことがありますが、東京は世界でもっともクラシック音楽鑑賞に恵まれた都市の一つです。一ヶ月に行われるコンサートの回数は想像を絶します。フルオーケストラのコンサートに限っても相当な数。なにせ、プロのオーケストラが8つもあるのですから。
そうなると、演奏会を安くあげる方法もいくつか。以前書いた「都民芸術フェスティバル・オーケストラ・シリーズ」はその例です。
それ以外の方法として、アマチュア・オーケストラのコンサートに行くという選択肢があります。
「それってアマチュアじゃん!」
っていうあなた。もしかして「アマチュア=へた」って思ってません?
断言します。「食わず嫌いはやめましょう」
もちろん、演奏中に「うわぁ・・・あちゃぁ・・・」とつぶやいちゃうようなオーケストラもたくさんあるでしょうが、レベルの高いオーケストラの演奏はプロはだし。プロになってもおかしくないというメンバーが大勢いたりします。考えてみれば毎年ものすごい数の音大生が卒業する日本。みんながみんな音楽家になるわけではなく、大多数はその後、アマチュアとして音楽を楽しむ道に進むはずです。そうした層がアマチュアオーケストラのレベル向上に寄与しているのでしょう。また、大学進学時に音楽の道を断念して、音楽以外の科で進学してもその大学にオーケストラがあれば、そこで自分の技術を磨く…で結局プロになる…という人もいます。
そんな中でKAYSが定期的にお世話になっているのが俊友会管弦楽団。ベテラン指揮者の堤俊作さんを慕った教え子達が1983年に立ち上げたオーケストラです。母体の一つとなっているのが学習院のオーケストラということもあり皇室との関係も深いようです。
KAYSはこのオーケストラのことを知りませんでした。ちょうど、いろんな大学のアマチュアオーケストラの演奏会にちょくちょく顔を出すようになった頃、そんな話を仕事仲間としていたら、なんとその彼もアマチュアオーケストラのメンバーだとわかって話題が盛り上がりました。その彼が所属しているのが、このオーケストラなんです。
で、彼に内緒でその演奏会を見に行ってびっくりです。アマチュアらしい失敗もあるのでしょうが、全般にレベルは十分聞いて楽しめるほどのものです。特にいくつかの楽器は本当にプロと同様のレベルです。
で、演奏も立派ですが、それに加えてすごいのはその「チャレンジ精神」。超難曲といわれるレパートリーを平気で取り上げたり、ポピュラーな曲であっても新しい解釈を試みたり、さらにはヨーロッパへ演奏旅行に行き、ウィーンの楽友協会ホールで演奏したり、もう、本当に活動内容とその規模がすごいです。
先日、5月の定期公演もユニークでした。べートーヴェンの交響曲第9番をとりあげたのですが、演奏の元になっている楽譜は版が通常のものとは異なっているらしく、よく知っている曲でも様々な部分で「お!」と驚きがあり楽しめました。
さらに、サプライズゲストが当日オーケストラメンバーに・・・。
というわけで、クラシック音楽がお好きなら、オーケストラがお好きなら、年に数回の定期演奏会を東京で開いている「俊友会」、そして、他のアマチュアオーケストラも、ぜひぜひ聞いてみてください。
プロにはない魅力満載なのが、アマチュアオーケストラなんです。
KAYSのホームページはこちら http://kays1998.web.fc2.com/



