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名曲探偵、その後 ~ 発見の日々



KAYS、文章を書いておきながら、そのまま掲載するのを忘れてしまったもの、結構あります。しかし…、この文章、もともと4年前に書いており、それをそのままほったらかし…。2年ほど前に思い出して掲載しようと加筆し、また、そのまま忘れて…。

というわけですっかり時代遅れの文章ですが、よろしければどうぞ。

それにしても、「名曲探偵~アマデウス」、また視たいなぁ…。


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気になるんです…音型が。

このブログで以前とりあげたNHKの「名曲探偵~アマデウス」。その後、放送が終了してずいぶん経ちます。放送がなくなったのは残念ですが、番組からはもの凄い影響を受けたKAYSです。実際に思わぬ効果が出ています。日々の音楽とのおつきあいにです。

以前にもお話ししたように、クラシック大好き中年のKAYS、音楽理論は全くわかりません。ただ単に耳に心地よくて聞いていただけ。ところが、名曲探偵をきっかけに、いままで全然知らなかったことを日々大発見なのです!でも、多分、他のクラシックファンの皆さんなら「そんなの常識!」と言われることばかりですが…。というのも…、

これもこの欄でとりあげた「都民芸術フェスティバル・オーケストラ・シリーズ」。1800円で都内のプロオケの演奏を聴けるというありがたい東京都のイベントです。今年(注:2012年)はN響、読響、新日フィルの3つの演奏会に行ってきました。

で、名曲探偵効果。名曲を前にすると、条件反射的に気になるんです…、「音型」(笑)。

しかも悪いことに(笑)N響の曲目にチャイコフスキーの交響曲第5番ホ短調作品64(…と正式には書くんです…作品番号まで書くと小難しさが沸騰ですねぇ…(爆))が。これって、「運命動機」と呼ばれるテーマが全曲を通して、そこかしこに現れるという曲。一つのテーマが何度も何度も繰り返し繰り返し現れることで有名なベートーヴェンの交響曲第5番ハ短調「運命」的な、とても「しつこい」曲なんです。音型そのものはベートーヴェンの運命のテーマとは異なりますが…。

で、この曲の運命動機の使われ方、今までは話としては知っていて、第1楽章で展開。さらに、第2楽章や第3楽章の最後の方に出てきて、最後の第4楽章ではさらに盛大に展開するというのはどうにかわかっていました。で、演奏会でも何度も何度も聞き、また手持ちのCDも数種類…という好きな曲ですが、やはり名曲探偵さんのおかげでしょうか…、今回のコンサート、聞いていて「お、これって、運命動機の変形?」「あ、ここにも」「え、こんなところにも…」と、いままで気付かなかった場所に発見し始めるのですよぉ。そうなると、おもしろい!40分程度の演奏時間が短い短い!おかげですやすやと眠ることなくあっという間に曲終了。

中でも第3楽章。ワルツを用いた珍しい楽章ですが、この優雅なメロディ、頭の4小節、特に3小節目のメロディのもって行き方。あ、やっぱり運命動機に酷似している…と気付きます(ま、この辺はうがちすぎかもしれませんが)。名曲探偵効果ですねぇ。そしてこれはとても有名な部分ですが、この楽章の最後のほうになって「運命動機」がクラリネットとファゴットによって、ほぼそのままの形で一瞬姿を現します。まるで、今まで隠れんぼしていて、最後に「ほらね、ぼくはここにいたんだよ!気づかなかったでしょ」って感じで舌を出しているような雰囲気です。

ほぉお、そうなっていたのか!ダイレクトに姿を現す前に、実は、第3楽章全体も運命動機の展開だったのか。だからこそ最後の「チラっ」がさらに効果を出す!

と感動したのですが、極めつけが…。

第4楽章。後半、ぐーっと盛り上がります。木管が、金管が吠える、弦がいななく…打楽器が…そして、クライマックス!やった!拍手!と思うその直前、その最後の最後になって…一番最後にだめ押しのように全オケで「ダ・ダ・ダ・ダン!」。

あ、これはベートーヴェンの「運命」音型の変形!なぁんと、なぁんと、最後の最後に出てきたんですよ。いままで人生で何度も聞いていたはずのこの曲。べートーヴェンの運命動機もちゃんと最後に提示されていたとは!気付かなかったなぁ(これもうがちすぎ???)。

そして、チャイコフスキーのあまりの巧みな演出に全身の力が抜けました。

そうなんですね。この曲はチャイコフスキーにとってベートーヴェンに捧げるオマージュだったのかもしれません(と、勝手な想像ですが)。彼独特のメロディーで運命動機を次々に重ね、巨大な構築物を作り上げますが、その最後になって、実はその土台にベートーヴェンの運命がちゃんと支えているという構造でしょうか…。それに、交響曲の番号も「第5番」、運命と一緒。

いやぁ、これは凄い!(伝えられるところによると、チャイコフスキー自身は当初この曲を気に入らなかったそうです。というのも作り込みすぎちゃって、音楽としては不誠実になっちゃったと思っていたそうです)

と思っていたら、同じ時に演奏された曲、ラフマニノフの「パガニーニの主題による狂詩曲」。この日はピアノの岡田博美さんが名演を聞かせてくれました。この曲では、ふと、途中で、同じラフマニノフが書いた交響曲第2番と同じ装飾的な音型が出てくることに気付きました。木管楽器でトレモロのような早い音型で「タタタター、タタタター」と出てくるのですが、これを口ずさんでみると…、「あ、ベートーヴェンの運命の動機リズムだ!」考えてみるとこの曲、最後の審判を表す「怒りの日」のメロディーが出てくることでも知られています。そう考えると、この曲、ロマンチックな第18変奏(これも主題をひっくり返すという大技の変奏ですが)が有名な曲ですが、本質的にはシリアスで重いテーマの曲なのですね。

面白い!

そして後日、新日本フィルハーモニー管弦楽団の日です。この日のメインはブラームスの第1交響曲。こちらもベートーヴェンとの因縁で語られる曲です。いわく、ベートーヴェンの完成された交響曲群の後で作曲するというプレッシャーをブラームスが感じ、完成までに20年以上もかかったとか。こちらも大好きな曲で何度も聞いています。

この交響曲は、非常にわかりやすくベートーヴェンの「運命」の音型があちらこちらで出てくることで有名です。さらに第4楽章ではベートーヴェンの第9交響曲の「歓喜の歌」メロディによく似た旋律も。全体がベートーヴェンへの賛歌という人もいます。

でも、新たな発見あり。

運命の音型をあちらこちらに確認しながら音楽を楽しんでいました。そして、そして、歴史は繰り返す(大げさな!)。

第4楽章、後半、ぐーっと盛り上がります。木管が、金管が吠える、弦がいななく…打楽器が…そして、クライマックス!やった!拍手!と、その最後の最後になって、一番最後にだめ押しのように「ジャン、 ジャン、 ジャン、 ジャーーーーーーーーン!」。

ああああああ、これもベートーヴェンの運命の動機だったんだ!音そのものは伸びて、同じ音程の4分音符が各小節に一つ、そして最後が全音符。だから気付かなかったけど、そっかー!(もっとも4分音符、その前の小節のもカウントすれば一つ余計ですが、それは直前のメロディーに付属すると考えることもできます)

<写真~ブラームススコア>

おそらく、賢明な音楽ファンの皆様は「そんなこと常識だよ。KAY2君、君は今までそんなことも知らないでクラシックが好きって言っていたの?」と笑われちゃうでしょうけれど、KAY2にとっては一大事。すごい大発見だったんです。だって、誰にも教わらずにはじめて「自分一人で」わかったということですから。

そして、演奏会からの帰り道、KAYSの二人の会話はいつになく弾みます。

「ね、第2楽章のこの部分、ここにもこの動機が出てきたよね。」
「おーーーすごいすごい。ホントだ。でも、第2楽章の終わりの部分はこう。ほら、これも動機!」
「おー、考えてもみなかった。すごいすごい!じゃさ、第三楽章は…」

てな具合に話はつきません。

というわけで名曲探偵効果、絶大です。

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と、ここまで書いて掲載するのを忘れていました。名曲探偵が放送を終了した後、今度は「ららら♪クラシック」という番組が放送されています。こちらはぐっと、初級向けという感じでの内容ですが、それでも侮れません。上記、ブラームスの交響曲第1番に関しては生涯にわたり敬愛していたクララ・シューマンとの関わりを指摘していた回がありました。第4楽章のクララの誕生日に宛てたテーマはあまりにも有名ですが、それ以外に実はClara(クラーラ)=「タタータ」という名前のリズムに似た音型が何度も何度も出てきます。

これ、番組で初めて知りました。

すると、この交響曲はベートーヴェンへのオマージュとともにクララ・シューマンに捧げた交響曲でもあったんですねぇ。

というわけで、クラシック音楽、知識が増えると本当に楽しい!

素敵な音楽番組を作り続けてくれるNHKに感謝です。


KAYSのホームページはこちら http://kays1998.web.fc2.com/


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No title

https://www.value-press.com/pressrelease/164533
安藤ストリートに新しいお店がオープンしますよ。

Re:

いつも情報をありがとうございます!

これはまた楽しみですね!!


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Author:KAYS1998
KAYSとは二人のKAYのこと。
KAY1:くいしんぼなお姉さん
KAY2:自称「炎の料理人」
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