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大阪、最後の夜はそむりえ亭で最高のマリアージュ!

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雑居ビルの通路の奥…まるで秘密の場所のよう


皆様、明けましておめでとうございます。2016年、みなさんにとって素敵な年になりますように。

本年もKAYSをどうぞよろしくおねがいいたします。

さて、新年第1弾は大阪シリーズをもう一話。

大阪リゾート化計画。今回は最終夜の話を。実はこの日、奇しくもKAY1の誕生日でした!

誕生日のお祝いも兼ねて豪勢に…と考えます。ま、昨日までも豪勢でしたが…。しかも、KAY2母からは「KAY1さんの誕生日祝いに」と軍資金ももらっています。そうなると、今回の訪問の最後を飾るあのお店へ…。

去年、行きたかったのですが、スケジュールの都合であきらめた、なにわの「名宝」と呼ばれるお店。

「そむりえ亭」です

この名前にピンとくれば貴方はワインに詳しい方。日本ソムリエ協会の副会長さんという要職についておられる樋口誠さんのお店で、ワイン通に親しまれているお店です。大阪の師匠(と勝手に呼んでいます)Hさんから今年いただいた「オススメのお店」メモに書かれていた4軒の一つです。そして、友人のYちゃんからは前回の大阪訪問時、強く勧められていたにも関わらず行けなかったのです。

というわけで、しっかりと予約をとって、この日を迎えます。

心斎橋の駅を降りて、大丸の総菜売り場やワイン売り場を少し冷やかしてからお店に向かいます。

目立たず、わかりにくい場所にあるという情報を聞いていたので、目を皿にして歩きます。ややあって、雑居ビルの入り口に小さく「そむりえ亭」の表示が…。うん、これは通り過ぎるでしょう…。この自己主張しない佇まいがお店の自信を感じさせますねぇ。

ドアをあけて中に入ると非常に明るい店内。うん、これは老眼に優しい。そう、実際にお客さんがエチケットを見たりするのに明るい方が良いということで、明るめに調光されているようです。お客さんの年齢層も比較的高いのでしょうね。

開店時間ちょうどの到着でしたが、すでに店内にはお客さんがいらっしゃるようです。

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カウンターの向こうには用意されたボトルの数々が…


オーナーソムリエの樋口誠さん、笑顔で迎えてくださいます。顔かたち&声までKAY2の仕事の師匠のY口さんにそっくりな樋口さんを目の前にすると、緊張してしまったKAY2ですが、樋口さんの巧みなトークにやがて緊張がほぐれ…そして、噂の****(今はまだ伏せ字)が炸裂するまでそうは時間がかかりませんでした。

それぞれの出身が熊本、島根だと話すと、「おーい!」と樋口さん。ホール担当は他にお二人若い方がいらっしゃるのですが、わざわざ呼んでいらっしゃいます。樋口さんによると、なんと、一人の若いソムリエさんが熊本市出身。そして、もうお一方は山口出身でお母さんが島根県益田市出身。そんなこんなで話が盛り上がります。

「まず何しましょ。シュワシュワいきいます?」

もちろん!

と、軽快な会話が大阪ですねぇ…。

まず樋口さんが出してきたスパークリング、ボトルのエチケットはシンプルに「700」と書かれています。

「さ、何で700なんでしょ?」、樋口さん、いきなり謎かけです。

「ボトルが700円というわけではないですね…」とKAY1。ふむ、良い調子だぞ。

「はははっ、残念でした。実はこのワインは…」と説明が。ふむふむ。なるほど!(興味のある方は調べてみて下さいね)

そして、注いで頂いたスパークリングはとっても美味。

さて、メニューの説明。このメニューがとってもユニークなんです。一見、実に素っ気ない表示なんです。

たとえば冷たい前菜と記されたところに4つの選択肢。それが「鰤、大根」「牛、柑橘」という具合。これでは何がなんだかわからないので、直接説明をしてくださいます。「鰤、大根とあるのは、よくある煮物でなくて、何種類かの大根をスライスして軽くマリネしたものに、鰤の刺身を…。」なんて感じで、表示の素っ気なさと対照的に、手の込んだ料理の説明です。

しかも、「こちらは魚でも赤ワインが合います。血合いがありますし、白ワインでは負けてしまいます」という説明。さらに、暖かい前菜で、「フォアグラ、柿、サツマイモ」はパイ包みで、こちらはフォアグラと言っても、白ワインが合うとのこと。順番的に、赤からはじめて、白に移るのもOK。

実はこのお店、ワインのマリアージュを提案してくださるのがとっても得意なお店なのです。しかも、さすがトップクラスのソムリエさん(実は川島なお美さんの本にもイニシャルでご登場!)です。実に縦横無尽に食事とワインの驚くようなマリアージュを提案。

さて、さきほどの「伏せ字」。実はこの樋口さん、大変なダジャレ好きで有名。

Yちゃんから勧められたときも「ただし、もの凄いダジャレが降ってきますから、体力のあるときに行った方がいいですよ」と言われていました。最終夜だけど、おいしい食事の毎日のおかげで体力は満々。

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これが「鰤、大根」というシンプルな名の一皿


まず、鰤(ぶり)が出てきます。「最近食べました?」と樋口さん。

来た!

二人そろって「久し鰤!」

答えると満面の笑顔で「さすが!お見事。東京出身の人だとこの答えが返ってきませんから」。

さて、この同じ質問、しばらくして我々のすぐ後ろにいた地元のお客さんにぶつけていましたが、ぶつけたところ答えが返ってこず!

樋口さん、我々のところにやって来てささやきます。「お客さん、大阪の人に勝ちましたわ…。あっぱれや!」。

後ろは年輩のご夫婦と娘さんとおぼしき3人連れ。開店の時間前にすでにいらっしゃったのはこの方たちでした。ワインのおいしい南アフリカでお仕事をされていたこともあるそうです。あとでデザートにロウソクがたてられていて、結婚40周年のお祝いだったようです。そう、そういう記念日にとっても良いお店なのです。

さて、ぶりにはメルロー。Cusumanoの2014年。メルローなのだけれど、まるでガメイのようなベリー系の華やかな香りを感じさせてくれるワインです。悪くない組み合わせですねぇ。ちなみに大根をかんだときに出てくるエキスも濃いので、これがまた赤ワインに合うとのこと。なぁるほど。マリアージュという点に徹底的にこだわるのですが、それはソムリエ氏自身が日頃から色々と試して探求しなければできないこと。その労力の結果だけを我々は頂いているわけで…。ありがたいですねぇ。

メルローを飲み干して、次に出てきたワイン、エチケットが見えた瞬間にうれしくなります。

「マルセル・ダイス!」と、樋口さんと声を合わせてしまいました。しかも、KAY1が大好きなゲヴァルツトラミネール。

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わーい、みんな大好き、マルセル・ダイスだ!


「マルセル・ダイス自身は一つのブドウの名前だけのワインは作りたくないのかも知れませんがね。それはアルザスの神髄じゃないって。でも、おいしいですよ!」と、我々もちょっとだけアルザスワインの特徴を知っていることを見越して、さりげなく一言。本当においしいんです!それに、人気でなかなか手に入らないワインなんです。

合わせるべき次の料理が出てくる前に全部飲んじゃうのじゃないかと心配したけれど(それぐらい我々のピッチが速かったのです)、どうにか、香りをしっかりと楽しみ、次の料理まで持ってくれました。

その料理が、フォアグラを入れたコロッケのようなパイ!しかも、サツマイモのホクホクした甘さに、ゲヴァルツトラミネールがぴったりと寄り添います。うん、このマリアージュ、最高!

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ほー、パイが胡座をかいて座っているぞ。
フォー、アグラだ。いや、フォアグラが…!(爆)


ここまでが、前菜。

「いやぁ、ゲヴァルツとフォアグラのあとはどんなワインのマリアージュを出してもインパクトに欠けますから、困りますなぁ。ここ、頑張りポイント」と樋口さん。

次のメインはまず、真鯛のポワレです。そして、そのソースは裏ごししたクラムチャウダーという手の込みよう。まずいワケがないという料理です。

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ポワレ!ポワレ!ポワレ!
そしてクラムチャウダーソース。
ん?貝が入っていないから、こらもうチャウで~ソース?
いやいや、しっかり裏ごししたエキスが入っています。


そしてワインはムルソーの2001年。シュヴァリエ・クレルジェ(Chevalier Clerget)のもの。14年前の白ワインですよ!途中、何度か同じワインの空きボトルに移し替えてデキャンタをしていきます。これは、空気に触れさせるだけでなく、温度を適度に上げるためでもあるそうです。ベストな温度を知っているソムリエさんならではの作業。こうして最高の状態でいただけるわけです。

グラスに注ぐと、確かに古色蒼然となった色合いですが、口に含むと、実に上品に洗練されて年を経た感じです。きれいに歳をとりました。ミネラル感もありながら、全体にふくよかで膨らみのあるワイン。おいしい!

そして、いよいよお肉、牛肉と豆鼓(とうち)ソースにあわせてトレス・ピコス・ガルナッチャ(Tres Picos Garnacha 2013)、スペインのボルサオ(Borsao)のもの。グルナッシュらしく、パワーあふれる味わいで、パワフルな味が大好きのロバート・パーカーが絶賛(2014年にはGreatest Value No.1)というのも頷けます。料理にかかったソースの味が非常に強いので、それに負けないワインということで、このパワフルなワインになったようですが、納得!

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くー、このお肉の見事な色!
そして、ぴったり寄り添う豆鼓(とうち)ソース。
すぐに食べようか、とーちようか…?


いやはや、完全にノックアウトされつつも、しっかりと最後にデザートもいただきました。

樋口さん、お店の外まで見送っていただきました。ごちそうさまでした。絶対、また来ます!

さて、それにしても樋口さん、おそるべしです。もちろん、ワインと料理のマリアージュ提案、どれもが素晴らしいもので、最高の環境で味わわせてもらいました。

でも、それ以上に我々が感動したのは、彼の部下への接し方です。厳しいんだけど、愛情に溢れていることが手に取るようにわかるんです。ここで働く人たちは当然、樋口さんの素晴らしい才能を知って、学ぼうと思ってきているはず。そう、将来はソムリエになり(あるいはすでにソムリエさんですが)、そして店を持とうという夢にあふれた若者。彼らを「育てよう」という意識がもの凄く感じられました。教育者としての樋口さんの深い思いがそこかしこに感じられたのです。

そのことだけでも、このお店に来て良かったと感じました。KAYSの二人はホテルへの帰りのみちすがら、そんな感動を口々にしていました。

さて、ホテルに戻って、最後の夜、やっぱりアソコに行きたくなるじゃないですか!

ということで、バルチカに行ってみると、ああ、まだまだ「赤白(コウハク)」は長蛇の列。10Fの「だるま」も。

そこで、電車に乗って一駅、新大阪駅へ。こちらは行列も短い!少し待って「だるま」で串カツパクパク。そして、斜め前の「赤白(コウハク)」を覗くとこちらは一杯。そこで、再び梅田に戻り、そろそろ行列も短くなったかなと「赤白」に行くと、その通り!

シメのシャンパンとフォアグラ茶碗蒸しで満足してホテルへ。

最後の夜も、その後意識がなくなり撃沈でした。

ああ、幸せ。

あ、忘れていた。KAY1、お誕生日おめでとう!(遅いがな…KAY1談)


注:
上記写真のキャプションに記されたワケのわからないダジャレはみなKAY2の創作です。樋口さんではないので、ご注意を。樋口さんの名誉のためにも!(^^;)



追記:
ネットで調べていたら、樋口さんのお人柄や雰囲気がよくわかる素敵なブログ記事を見つけました。勝手にリンクしちゃいます。若女将さん、ごめなさい。「若女将の四季折々日記」です。



ダイニング・ウィズ・ワイン そむりえ亭
  ランク:AA
  電話:06ー6484-0530
  住所:大阪市中央区西心斎橋2-10-14
  時間:18:00~26:00(LO:25:30)
  定休:第1&3火曜日
  値段:10000円位~
  場所:地下鉄・心斎橋駅から徒歩6分
  地図はこちら
  メニュー例:鰤、大根 1200円
  クレジットカード:可
  HP:http://blog.goo.ne.jp/sommelier-tei2008
  その他:


KAYSのホームページはこちら http://kays1998.web.fc2.com/


ENOTECA Online(ワイン通販 エノテカ・オンライン)


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