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日本ワイン専門レストラン、その老舗を訪ねる


目立たない場所にありますが…


大阪シリーズ2015年版、いや、日本シリーズやないです。食の街・大阪で1週間、リゾートしようというシリーズ、その三回目です。

この日の夕食は、ワイン&料理の専門家である友人(ごっつい美人さんですぅ)のYちゃん。関西出身の彼女から「大阪に行くんですか。だったらココとココ、あ、ココも!」と沢山勧められたお店の一軒。

日本ワインが大好きという我々の嗜好を聞いて、大阪に詳しい彼女が特に勧めてくれたお店。

その名は「ミッシェル・ヴァン・ジャポネ」。

日本ワイン専門のレストラン。いや、日本ワインがこれほど人口に膾炙する以前、2006年には周囲の反対を押し切って(当時はまだ日本ワインなんて一般的には見向きもされなかった時代です)すでにオープンしていたという筋金入りの日本ワイン専門店なのです。

さて、ホテルを出て地下鉄御堂筋線へ。そしてさらに本町で中央線に乗り換えます。御堂筋線で本町といえば…そう、我々の世代はついつい「♪本町、あたりに~、アナタはい~る~と~♪」と歌い出しそうになってしまいます。欧陽菲菲の「雨の御堂筋」です。ふるっ!(笑)

谷町四丁目を出ると、本日は雨がちょうどやんだところ、17時半オープンということで、事前の予約もその時間にしています。

さて、さすがにオープン時間ピッタリでは申し訳ないので、数分外で待ち、それからドアをあけます。「いいですか?」と遠慮がちにKAY1が声をかけると、中からイケメンのご主人が明るい笑顔で「いいですよ。」

オーナーソムリエのミッシェルさん(兄)です。横にシェフのアラン(弟)さん。え?フランス語で会話?いいえ、お二人とも日本人です。なぜかフランス風の名前を名のっておられます。ミッシェルさんの方は以前勤めていたレストランで、フランス人のシェフから名前を「襲名」されたそうで、理由があります。とはいえ、弟さんまでアランとフランス名を。そんなのアラ(しまへ)ンがな…と、いや、まぁ、そのあたりの不思議さもええじゃないか…と思うところが大阪。(^^;)

ミッシェルさん、まだお若いようですが、前述のようにお店ができたのは2006年。ということは、ずいぶん若い頃にお店を開いたのですね。しかもその時期にすでに日本ワインで…。いや、この行動力には驚きます。

お店のカウンターに腰を下ろすと、なんといっても目に飛び込んでくるのがガラス張りのセラー。日本ワイン以外はいままで一度たりとも入れたことがないというこだわりようです。250種類、400本がお店にはあるそうで、その一部が見渡せるセラーは壮観!

興味深そうに見ていたら「どうぞどうぞ!中に入ってください!」

この気さくさ。いいですねぇ。ミッシェルさん、ええ人やわぁ…と我々もすっかりアヤシイ関西弁です。

貴重なワインも数々…。

ああ、我が家もこんなセラーが欲しい!

というわけで、しばらくしてカウンターに戻り、腰を落ち着けメニューをながめ…、やがて至福の時が…。

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安心院と嘉、対照的な美味しさ。


何杯も飲み、帰る頃には、もう幸せ一杯という雰囲気で、日本ワインの「王国」を隅から隅までさまよい歩いた満足感。ああ、いい旅だった!

と、これでおしまいにしてもいいのですが、ミッシェルさんと話していてとても印象的だったことがあるので、ぜひとも記しておきますね。

一つはミッシェルさんの日本ワインへの深ぁい、深ぁい愛情。

お店では最初のスパークリングに「安心院」が出てきます。今や日本を代表する大分のスパークリングですが、実は他のお店では常に出すほど確保するのは難しいのが普通です。KAYSがいつも頼む日本ワイン専門ショップでも入荷しても購入は一人一本に制限されています。それほど貴重なもの。

ミッシェルさんが2006年にお店をオープンしたとき、まだ安心院はスパークリングを出していなかったのですが、積極的に安心院のワインを紹介します。そう、ワインメーカーとお客さんの橋渡しをする、その重要な役割を担っていらっしゃるわけです。

その後、安心院はスパークリングを出して大成功。今や日本ワインをたしなむもので知らない人はいないというくらいに。

新しいヴィンテージが出ても直後に品薄になるのですが、安心院にとってみればミッシェルさんは大恩人。そこで、いまでもこうしてこのお店には定期的な供給があるというワケのようです。そういえば、セラーの中には城戸ワイナリーのワインも沢山ありました。これも普通には手に入れにくい物。ワインメーカーさんとの強い信頼関係のつながりがこうしたワインの品揃えにつながっているのでしょう。

あとでYちゃんが教えてくれましたが、全国のワイン生産者にとって、このお店にワインを置いてもらえるというのが夢なのだそうです!そんな生産者憧れのお店。

この日、最初のスパークリングは、この安心院と高畠の「嘉」。KAYSはそれぞれ1杯ずついただいたのですが、グラスの形をそれぞれで変えていました。それぞれの味わいの違いを活かすためなのでしょう。

ミッシェルさん、様々なワインを時間とともにどう味わいが変化するのかもしっかりと日頃から見ておられます。

「酸化防止ですぐにバキュバンなどを勧める人もいますが、実は1日、2日コルク栓だけで置いた方が絶対美味しくなるワインもあるんですよ。だから僕は、その時点で酸化を止めたい!というとき以外はバキュバンなどはしません。で、何度も試飲して、時間ごとの変化を確かめるんです。ワインによってそれがどう異なるかを知ることも大事です」

そのおかげで、例えばミッシェルさんに1週間後にこのワインを…と銘柄指定で予約しておくと、そのお客さんが味わう時点で一番おいしくなるように、経験から抜栓から味わうまでの時間を逆算し、栓をあけておくのだそうです。日本ワインでそこまでしてくれるレストラン、珍しいのではないでしょうか。

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フォアグラ!


もう一つ、「どんなにコンクールで金賞をとっていても、僕らがおいしくなければいりません。売り込みもたまにはありますし、これ飲んでみて?と勧められることもあります。おいしければ「じゃ、入れます」となるし、でも美味しくないものはいりません。逆に市場では評判がさっぱりで人気がないワインでも、実は我々が飲むとおいしいということがあります。そういうのは僕らの方でしっかりとお客さんに勧めてメーカーさんを応援します。」

そう、他人の評価なんてどうでもいい。自分たちの評価が大事。そう「実」をとるのです。

そのことを強く言っているミッシェルさんは、自分の味覚に絶対の自信があるから言えることだし、10年以上日本ワインを見てきたからこそ言えるのだろうと思います。

実は、このときの彼の話していたワインこそ、その日のオススメのワインの一つでした。2012のもの。同じワインの2014ヴィンテージが今は出ているけれど、2012の方が絶対においしいという彼らは、メーカーにまだ残っていると聞き、大喜びで大量にオーダー。「絶対こっちが美味しいのに!」ということで、密かな喜びともにお客さんに提供しているのだそうです。

アランさんの料理も絶品でした。独学で料理を学ばれたそうですが、たとえば、お店の名物「たこ焼き」。

山椒をごま油に浸して、煮込み、味付けしたもので焼いているのだそうです。ごま油は高級な太白ゴマ油。こちらを惜しみなく使っているというこだわり。「中身はふつうのたこ焼きですから」とイケメンさんが冷静な表情で説明…、それがなんとなくおかしさを誘いますが、山椒の香りとたこの香りがいっぱいのアツアツのたこ焼きに白ワインがぴったりと寄り添います。

さらには、これも有名なたまねぎのキッシュ。4時間ほど炒めた玉ネギ。もはやタマネギの原型をとどめず煮詰めた砂糖のよう。もちろん、この甘みは砂糖でないので、しつこさが全くなく、濃いめの白でも、赤でも合ってしまう美味ながら不思議な料理!

料理の流派がどうのこうのとは全く関係なし。独自の道を歩み、料理の魅力が際立つ。そう、「実」をとるのです。

というわけで、他にない、見事なまでに個性豊かなお店。

カッコよりも「実」を取る。そうして花開く。これもまた大阪風。

素敵なお店でした。教えてくれたYちゃんに心から感謝です。


ミッシェル・ヴァン・ジャポネ
  ランク:A+
  電話:06-6941-3010
  住所:大阪市中央区常盤町1-1-9
  時間:17:30~23:00
  定休:日曜日
  値段:5000円位~
  場所:地下鉄谷町線・谷町四丁目から徒歩3分
  地図はこちら
  メニュー例:
  クレジットカード:
  HP:http://michelvinjaponais.com/
  その他:完全禁煙


KAYSのホームページはこちら http://kays1998.web.fc2.com/


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