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勝沼醸造に行ってきた 2 ~ 夢を追う

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ワインを愛する人が饒舌なのはいずこも同じ。有賀弘和さんも例外ではありません。とにかく「熱く」語ります。

日本のアルコール消費の傾向から日本の酒税を巡る問題について。そして、葡萄農家さんの苦労から日本の農業行政、さらには土地の問題まで幅広く時には深く、しかし、とてもわかりやすくワイン製造を取り巻く問題点と現状を話して下さいます。

有賀さんの話はかなり直接的に歯に衣着せぬ面もあり、ときには「え?そんなこと言って大丈夫?」なぁんて思ってしまうこともありますが、きっと様々な法律やしきたりなど、日々ワイン醸造や営業に関わっていらっしゃって、忸怩たる思いもあるのでしょう。本音の部分がそのままダイレクトに出てきたという感じでもあります。そう、ワインと葡萄への愛情のなせるわざ。時には他のワイナリーで行っていることも「これは違うと私は思います」などとハッキリとおっしゃるので非常に面白く聞きました。

その話の中で特に面白かったのは農家さんを独自のやり方で大切にしているというお話。勝沼醸造さんが主催される農家さんの集まりには何と60軒も参加されるそうで、しかも代表的な農家さんについてはその葡萄ごとにワインを毎年作っていらっしゃるのだそうです。あとで、試飲させていただきましたが、エチケットには農家さんの名前が!これ、葡萄を作っている農家さんには嬉しいでしょうね!

こうした様々な努力が最終的にあの素晴らしいワイン達に結実しているのだなぁと感心します。私たちワインの消費者の目に見えないところでもの凄い努力をなさっているということがよぉくわかります。

大手のワインメーカーには決してできないことを行って、独自のワインを作る…これもその一環なのでしょう。一方で勝沼に工場を持つ大手に対しての感謝も何度か口にされていました。新たに開発した様々な手法を地元のメーカーに還元してくれているのだそうで、その点、勝沼では共存共栄ということでよいパートナーシップも出来ているようです。

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さて、1時間ほど(時間を忘れるほど楽しいのですが)素敵なお部屋でお話を聞いた後、実際に畑に出てみます。

社屋のすぐ裏手にある畑(ここが話に良く聞く番匠田でしょうか)では、具体的な葡萄の育て方から、台木の工夫、糖度の上げ方など実際の経験談を次から次へと話して下さいます。ほとんど企業秘密のような話まで開けっぴろげに話して下さって、逆におろおろしてしまうKAYSです。ただ、強く印象に残ったのは、社員に「実験」のような大胆な試みも奨励してどんどんと他にないユニークな工夫を重ねているということ。社是である「たとえ一樽でも最高のものを」という言葉をいかに大切に実践していることがよくわかります。だからこそあの「アルガブランカ イセハラ」も生まれたのでしょうし、大手に作れない物が次々にできたというわけでしょう。

時折、小径を車で通過していく農家の方ともにこやかに挨拶しながら、従業員の方達の話やら、普段のワインとの付き合い方など、こちらからの質問にも答える形で話題はどんどん広がります。ああ、なんて贅沢な見学なんだろうと思います。以前、別のワイナリーの記事(こちら)でも書いたように、有料とはいえ、ワイナリーの見学というのは小人数であれば、本当に贅沢な時間なんです。

またこの日は天気がとても穏やかだったのもありがたいことでした。午後には強風が予想されていたのですが、昼すぎまでは風もない穏やかな気候。気温も数日前とは大違いで20度近くまで上がっています。

そうそう、そういえば今年は雪が大変でした。畑から社屋を見ますが、有賀さん、「ね、あそこ、屋根の部分が曲がっているでしょ?雪の重みです。ま、会社が貧乏なんで、社屋が古すぎて、新しくできないせいもあるんですが…」。いえいえ、ご謙遜でしょう…と見てみるとうーん確かに表の印象と違い、裏から見ると…。ワインの研究にお金をつぎ込むあまり社屋の見えないところは犠牲になっているのでしょう。それもまた魅力と言えば魅力です。商品第一主義。はい。(^^;)

さて、1時間ほどして、再び先ほどの蔵の中のリーデル部屋(と勝手に呼んじゃいますが)に戻り、少し話をしたあと、いよいよ試飲!今度は一旦入口から外に出て、別の棟に入ります。こちらは昔の母屋のようで、座敷のような部屋が広がっています。その入口の土間の部分を改装してテーブルなどを置き、試飲ルームになっているようです。こちらもとても綺麗にかつ清潔に手入れされています。

テーブルには紙のシートが敷かれていますが、それぞれに名前と一言メッセージが添えられています。うーん、ここまで「おもてなし」をしてくださっているとは!本当に頭が下がります。

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そしてカタログも手にしながら、ここで8種類のワインのテイスティング…。実はこの日、サプライズもあったのですが…それは秘密…。本来のお客さんである着物姿のお二人に感謝です。優しく接していただいた上に、おこぼれをKAYSも頂戴しちゃった格好です。幸せ…!

ここでも有賀さんから次から次へと興味をそそられる話が出てきます。中でも勝沼醸造のワインを飲んだソムリエの田崎真也さんの話は秀逸。ここには詳しくは書きません。が、本当に目からウロコのお話で、改めて田崎さんのもの凄さを知りました。

もう一つ、「イセハラ」は現在海外でも売られて人気となっています。そのきっかけとなったお話をしてくださったのですが、これがまた素敵なお話でした。

ワインというのはもともと世界中で消費される商品です。ですから、国内向けに作っていても、極めて高品質のものを作れば、海外からも当然注目され、世界のマーケットも相手になる可能性があるということにもなります。ま、そりゃ理屈ではそうだろうけど現実は…、じゃなくて、ホントにそれが実現しちゃった物語。

ある日突然、見知らぬ外国人二人がやってきて…「有賀さん、このワイン、世界に売りましょう!」。ホント、夢のようなお話です。それがこの勝沼醸造を舞台に繰り広げられたのですから。そしてその結果が海外で人気の「Magrez-Aruga Koshu(=イセハラの海外ブランド)」誕生物語なんです。これはねぇ、本当にいい話です。ニホンの国で物作りにかかわる全ての人が元気になるようなお話です。

ところで有賀さん、実は大学を卒業後、しばらく宝飾の世界で働いていたそうなんです。その後家業に。JWNというサイトのインタビュー(こちら)でこう話しています。
「宝石の営業はとにかく口が達者でなければ通用しない仕事です。だから反面、うさんくさい目で見られることも多かった。けれどワインの仕事の場合は、さまざまな人が積極的にこちらの話を聞いてくれる。この業界に入って、人と人とをつなぐ人脈作りの大切さを改めて学びました」
なるほど!別の業界で働いたからこそという実感のこもった言葉ですネ。

さて、8種類のテイスティングですっかりと酔っぱらっちゃった二人ですが、味わったワインのうち「これとこれ!」と心に決め、ショップで購入。発送のお願いをしておきます。ショップ担当の女性も優しい方で、こちらからの質問にも丁寧に、そして真摯に答えて下さる姿が印象的。

酒店などでは販売が終了しているものも、まだ、このショップでは販売している種類もあり、それを目当てにいらっしゃる方もいるだろうなぁと思います。また、先ほどの農家さんの名前の書かれたワインもこのショップで販売しています。

さて、この後は勝沼醸造が運営しているレストラン「風」で料理と勝沼醸造ワインのマリアージュ体験となります!


続く


勝沼醸造に行ってきた 1 ~ 憧れのワイナリー
勝沼醸造に行って来た 3 ~ 料理とのマリアージュ





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