シラノ・ド・ベルジュラック〜胃も心も幸せになれるフレンチ・レストラン

住宅街にひっそりと佇む名店
KAYSの二人が記念日にいつも行くレストラン。それは初台にあるカジュアル・フレンチ、「シラノ・ド・ベルジュラック」です。
このお店が「大好き」な二人としては、本当はここで紹介「したくない」気持ちもあります。なぜなら、小さなお店なので我々が予約を取れないと困るのです。現在でも予約が一杯で取れない日がありますし。
でも、やっぱり書きたい・・・!ブログを書くものの性です。(^^)
今から10年くらい前でしょうか。調布の旧甲州街道を歩いていて、ある建物の入り口に「ラ・クイエット」というレストランが間もなく開店!という張り紙を見ました。それまでカジュアルなフレンチというと都心に行かなければならなかったのですが、やっと住んでいる調布にお店ができる(貧乏な我々の行けない高級な有名フレンチはありましたが)! 大喜びでした。そしてそのお店の開店を心待ちにし、一番最初に予約を入れたのが私たちだったそうです(あとでお店の方からうかがいました)(^_^;)。
そして、開店。お店で味わったフレンチの美味しいこと、美味しいこと。それまで都心を中心にカジュアル・フレンチのお店に通い詰めていた我々は期待以上の味にびっくり!そして、そのお店のおすすめのワインがシャプティエのクローズ・エルミタージュ(いつも飲むのはハウスワインでしたが、我々の記念日に頼みました)。初めて味わうコート・デュ・ローヌのワインにノックアウトされました。とくにそのスミレのような高貴な香りに・・・。そしてしばらく通い続けることになりました。
ところで、そこで一人の若い女性がウェイトレスのアルバイトをしていました。とても純朴な感じでありながら、キリっとしたとても美しい人で我々も好感を持っていました。ある時、別テーブルのお客さんが突然体調を崩されたらしく、ちょっとした騒ぎになりました。その時に実に素早く、そして的確に処置をされる姿を見て我々は感心しました。しかも彼女、そのお客さん、そして我々も含めた周囲の客にに対する心遣いが実にすばらしかったのです。「彼女、凄い人だねぇ・・・」と驚いた我々は店を出てからもずっとそのことを話していました。
その彼女が、そのレストランのシェフ、Kさんと結婚し、独立してお店を持つという手紙をいただきました・・・。
それが初台のお店、「シラノ・ド・ベルジュラック」なのです。
独立した直後、我々も「ぜひ成功して欲しい!」と思いつつすぐに出かけました。小さな小さなお店ですが内装は手作りの工夫をこらし、とても居心地の良い雰囲気になっています。すでに地元の方とおぼしきお客さんが入っています。みなさん、近所にカジュアルなフレンチができたというのをとても喜んでいらっしゃっているようでした。
そして、料理は期待を裏切ることなく、素晴らしいものでした。値段もとてもリーズナブル。3000円台(当時。時が経ち、今はさすがに値段は上がりましたが)で前菜、魚、肉、デザートというコース。そして安くともおいしいワインが・・・。
フランスで修行したことはないとおっしゃるKシェフは天才的な料理の勘と技術を持っていらっしゃるのだろうなぁと思います。また、逆にそれだからこそ、独創的な料理が生まれるのでしょう。彼の料理は野菜を多用して、素材の味を活かした優しいフレンチとなっています。しかも、使う素材には今でこそ一般化してきましたが、ウニなど当時はユニークなモノも。
食べていて決して胃にもたれず、実に繊細で、そして、それでいてお腹も満たせる。そんな幸せ度の高いフレンチだと思います。
開店して間もなく、なんと、お店がテレビ東京の「出没!アド街ック天国」に登場しました。その後、お店でその話をしたときに「よく取材陣が見つけましたね!」とマダム(ラ・クイエットの時にはまだあどけない感じでしたが)にKAY2が尋ねたらとても意外な答えが返ってきました。「実は、この近くのレストラン・キノシタさん(今は代々木に移っていますが当時は初台の超有名店でした)をTV東京さんが取材されたときに、木下シェフがクルーに「ウチはいいからさぁ、あそこにある新しいレストラン、シラノ・ド・ベルジュラックに行きな。若いシェフがやっていて、開店したばかりだが、スゴイぞ!」と勧めて頂いたそうなんです。クルーの方から聞いてびっくり。本当に感激しました」と仰るではないですか。実はその木下シェフ、こちらが開店したときすぐに自ら挨拶にみえたのだそうです。Kご夫妻、さぞや恐縮されたことでしょう。当時すでに超有名店(おそらく東京で最も有名な店だったでしょう)で3ヶ月先の予約が取れないというお店の有名シェフの木下さん。その彼が見込んだレストランがKAYSの愛する「シラノ・ド・ベルジュラック」・・・我々も嬉しくなりました。
そして、間もなく、「シラノ・ド・ベルジュラック」はインターネットや書籍で何度も紹介され、すっかりカジュアル・フレンチを愛する人たちに知られた名店となっています。お店の場所は住宅街の目立たない場所。まるで隠れ家のようなお店だからこそ、一般的な有名店というよりは、知る人ぞ知るという存在のお店として、あるサイトでは「東京の隠れ家レストランのNo.1」としていたところもあるくらいに多くのファンを持っています。
その後、マダムは一生懸命勉強されて「ソムリエ」の資格、さらにチーズの資格も取っていらっしゃいます。
一度、外国人の友人を連れてお店を訪れたことがありました。予約の時に英語圏の人が一緒と伝えたら、なんと当日、メニューを丁寧に手書きで書かれた英語でも用意して頂きました!
マダム、実はアメリカに住んでいたこともあったのだそうです。さりげなく英語でサービスしていただいて感激でした・・・。
さて、時代が変わり街にカジュアル・フレンチ・レストランがあふれ、そして不景気、原材料費の高騰・・・とお店にとって大変な時代となったはずですが、今も開店当時と変わらないマダムの時折こぼれる素敵な笑顔(普段はとても真剣な表情でサーブしていらっしゃいます)とKシェフの素晴らしい料理がこうして楽しめるのは幸せだとつくづく思います。
最後にKAYSのホームページ風にデータ(2008年11月現在)をまとめると、
ランク:AAA
電話:03-3374-0078
住所:渋谷区初台1-43-2
時間:12:00〜13:30
18:00〜21:00
土日もランチ営業あり
定休:月・火曜日
値段:2000円〜8000円位
場所:初台駅 徒歩5分
メニュー例: 夜コース 3900円(前菜+メイン+デザート+飲み物)
〜5500円(前菜+魚+肉+デザート+飲み物)
クレジットカード:不可
KAYSのホームページはこちら http://kays1998.web.fc2.com/












