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命をつなぐ音楽 ~ 極限で救われた体験


大切な iPod TouchBang & Olufsen のイヤホン A8
どちらもKAY2にとって宝物。持ち歩いていて良かった…。



学生時代の先輩、Oさん。とても落ち着いていて、やさしく、知的で、そしてギリシャ彫刻のように美しい素敵な女性です。KAY2は会う度にドキドキしたものです。本が大好き…ということで、出版社に就職されて、編集者に。その後KAY2が就職した後も、ときおり連絡をとり、会ってお話ししたり、食事したりしていました。貧しいKAY2の生活を見かねたのか、仕事のお手伝いをさせてもらったりして、KAY2にとっては憧れの女性であり、同時に姉のような存在でした。

編集の仕事というのは大変です。特に辞書の校正などもやってらしたので、緻密な作業が長時間続きます。ある時、有名な辞書の改訂版を作ると言うことで、毎日毎日深夜帰宅が続き、もはや体力的にも精神的にも限界という状況になったそうなんです。

「KAY2くん、そんな時にね、私、一つだけ救いがあったの。それがなかったら、私、身体も精神も持たなかったかも…」

それは…、バッハの「無伴奏バイオリンのためのソナタ&パルティータ」。毎日の会社への行き帰り、通勤電車の中、ウォークマン(当時はカセットテープでした)に入れたハイフェッツの弾くこの曲をひたすら聴いたのだそうです。そのことで、「ストレスを消し去って、精神のバランスを保てた…。命をつないでくれたのよ」。そう彼女が言っていた記憶があります。

音楽を聴くことで、自分自身の限界のような時を乗り切ることができる…そんなことがあるんだなぁと知りました。

それに比べれば、今まで大した仕事をしていないKAY2であります。自分のやっていることが、世の中に果たしてプラスになっているかどうかもわかりません。何せ、1日中、ボケーッとしていることが大好きという、根がぐうたらな人間ですから…。

それでも、今の仕事に就いてから最大級の忙しさになったのが年末から今月にかけてでした。人生最大の忙しさと言ってもよいくらいです。このブログをご覧の皆さんも、更新頻度がいつもの半分以下に減っていたことにお気づきでしょう。しかも掲載した記事のうち何本かは以前に書いていた、日持ちするネタ。

そうなんです。今まで手がけたことのない分野の仕事をまかされ、緊張の上、作業量が半端でなく、午前様になったことも何度も。暮れも正月もなく、そして、普段の休日も取り上げられ…。そして、仕事場にいるときも、記憶力が落ちてまったく働かない脳みそを搾りつづけ…という日々が続き、どうも、身体もきつく、精神的にも追い詰められてきていることを感じていました。ある日、上司に尋ねられました、「キミ、表情がうつろだけど、もしかして限界?」「はい、間違いなく限界です」と、思わず勢いよく突っ伏して、おでこを「しこたま」机にぶつけてしまったくらいです。

通勤電車に乗って、つり革につかまっているとき、普段なら新聞を読んだり、本を読んだりするのですが、まったくそうした気分になれないのです。かと言って立ちっぱなしですから、眠るわけにもいかず…。日常生活の、あたりまえのことすらできない状態に落ちいっていました。ふと、Aさんの言っていたことを思い出しました。「音楽が命をつないだ」という言葉を…。

そこで手持ちの iPod Touch にヘッドフォンをつなぎ、音楽を聴いてみます。まずは、Oさんにならって、クラシックを…、とはいえ、KAY2は高尚な人間ではないので、彼女の聴いていたバッハは少し敬遠。そこで、クラシックと同時にジャズの古典でもある、ガーシュインの「ラプソディ・イン・ブルー」。シャルル・デュトワがモントリオール交響楽団を指揮した演奏です。ルイ・ロルティの弾くピアノソロが終わりオーケストラが大音響で響き始めると、音楽にあわせて自然に身体が動き始めます。ああ、音楽ってこんなに楽しいんだ!音楽が文字通り身体にしみこんでくる。細胞の一つ一つに完全にしみこんで自分が音楽に同化しはじめます。ここ何年も感じたことのない感覚です。「ミューズの癒し…」そんな言葉が出てきます。やがて、曲が終わって、今度は70年代~80年代のフォークソングやニューミュージックに…。「神田川」、「22歳の別れ」、「岬めぐり」、「黒のクレール」…。今度は、自分自身がこうした曲が流行っていた時代から今まで生きてきて、しかも、いま再びこうして当時大好きだった音楽を聴いているという事実に、なぜだか感動して、涙が出そうになって来ます。今まで人生で何度も聞いてきた曲たちなのに、まったく新鮮に響くのです。

数十分前まで精根尽き果て、もはや何もする気が起きなかったのに、家にたどり着く頃、不思議なことに身体に力が戻ってきていることに気づきます。

そう、本当に音楽は命をつなぐのです。

この世の中に「音楽」があることに心から感謝した経験でした。






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