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一生に一度、ミシュランの星体験~トロワグロ


一生に一度、足を踏み入れることはあるかなぁ…と思っていたお店。


人間40代を過ぎると、次第に人生の「はかなさ」を感じるようになってきます。
・親が闘病の末亡くなった。
・同級生が亡くなった。
・自分自身も大病を経験した。
等々。

こうしたことで、ふと考えるといつまでも若いつもりでいた我々も、人生、折り返し地点をとおにすぎていることに気づかされます。

もともと脳天気なKAYSの二人は、人生120年と思っていますから、折り返しはまだまだ…と思っていますが(爆)、上記のようなことを連続で経験すると、どうも、実感がこもってきます。

そうなると、いろんな事に対する価値観が変わってきます。

・喧嘩をするのがイヤになった…だって、人生、残りは楽しく生きたい!
・自分のやりたいことが大切になってきた。妥協したくない。
・たまぁに贅沢をしてみてもいいんじゃないかな。特に一生に一度というようなことは…。

とくに3番目、これをすごく感じます。この世に生を受けた以上、体験せずに死ぬのはもったいない!いや、死ねません。

おまけにKAY1がこう声をかけます。

「ねぇ、人間50を過ぎたら贅沢は許されるわよ。私たち、若い頃は貧乏だったから」

うーん、今でも財布は軽いけどね…。あれ、待てよ、君はまだ50歳まで、まだあるぞ。

と、まぁ、最初に言い訳でした。(笑)

で、今回の話。ある日、KAY1がKAY2に話しかけます。

「あのね、今度の私の誕生日、一生に一回でいいから、してほしいことがあるの。」

一瞬身構えて、聞いてみると…。

「私たち、今までお金がもったいないからって、高級レストランって、行ったことがないじゃない。だから、一生に一度でいいからミシュランの星がついたレストランに行きたいな。」

去年までのKAY2ならば、即座に却下したのですが、さすがに、末期ガンを覚悟した1ヶ月を過ごし、無罪放免となった身。気分は最初に書いたとおり。

「よし、行くか!で、どこか、心当たりあるの?」
「うん、トロワグロに行きたい。」
「え、トロ鮪(まぐろ)。和食?寿司かい!?」
「なに言っているの。トロワグロ、フランス料理の名店よ!」

というわけで、「キュイジーヌ[S]ミッシェル・トロワグロ」に予約を(舌をかんじゃった!)。ありがたいことにKAY2母が「KAY1さんを誕生日にレストランにでもつれていっておあげ…」と軍資金をくれたことも幸いします。

というわけで、緊張気味にお店に電話をし、予約。さすが、名店。電話の対応もやさしく丁寧です。何かリクエストはないかと尋ねられたので、家内の誕生日なので、静かなテーブルだとありがたいと伝えておきました。

一生に一度の高級レストラン訪問。失敗は許されません…なんて、大げさな。とはいえ、せっかくなので、インターネットで情報収集。どんな料理がお勧めなのかなどの情報を毎日仕込みます。

そして当日。せっかくなので、とお店が入っているホテルも1泊予約。実は、こうすると、レストランの料理も10%割引になる場合があるのです(ほかにも少し条件があるのですが)。

というわけで、新宿にある「ハイアット・リージェンシー東京」の部屋でゆっくりした後、ホテルのラウンジで軽く食前酒。それから同じ館内のレストランに向かいます。おお、なんとヨーロッパ的ではないですか(自己陶酔!)。

troisgros0wm.jpg

お店はモダン・カジュアルな雰囲気だというのですが、一応ジャケット着用が求められています。木の梁が印象的な店内、奥の小さな個室のような部屋に通されます。二つテーブルがあるので、おそらく、途中でお客さんが来るのでしょう。それにしても…我々がついたテーブル、本来は4~6人くらいかけられる席です。実際、隣の席には4つイスが並んでいます。ところが、こちらはその広いテーブルの真ん中にイスが2つ。なんと贅沢な空間でしょうか。

そして、席に着きます。ソムリエさんがすぐに「食前酒はいかがいたしましょう?」と尋ねてくれます。すでに食前酒をいただいている我々。こういう場合は最初からボトルのシャンパンをいただいて、料理になだれ込み、できるだけそれで最後まで持たせ…あ、いや、また貧乏性の癖が。失礼。今日は例外です。とはいえ、二人とも前菜は魚系を頼もうと思っているし、メインもKAY1は魚が希望。であれば、ほんとにシャンパンをボトルで…ということで、お願いしたのは、お店のオリジナルラベルのもの。

ソムリエさんも「はい、これならば、かなり複雑な余韻があり、料理にもぴったりですよ」と太鼓判。

そして、まもなく最初の料理が運ばれてきます。こちらは手でつまめるおつまみが3品。その後、メニューが手渡されます。そう、こうして、最初の品をいただきながら、ゆっくりとメニューを考え始めるのです。

事前予習の通りにします。つまり、コースではなくアラカルト。そして、前菜とメインをそれぞれが1品ずつ。たぶん、それで十分なはず。

KAY1、前菜が ハマグリとキノコのムース。メインがこのお店のスペシャリテとして有名なサーモンのオゼイユ風味。KAY2は前菜にホタテとウニ、わかめのフィーヌ・メルバ。メインは故郷の山陰に敬意を表して、お隣、鳥取県の和牛オレイン55のフィレ。

「デザートはどうなさいます?」
「食事の後で…」
「時間がかかりますので、あらかじめ決めておいていただけたら…」

KAY1が答えます。
「いや、たぶん、そこまで行かないと…」

一瞬、ソムリエ氏の表情に、わずかですが翳りが出たのをKAY2は見逃しませんでした!そっか!きっとデザートで誕生日お祝いの仕掛けを考えてくれていたんだ。ま、KAY1がいいというのだから、いいことにしましょう。

で、実は、このお店、我々が頼んだ料理の合間に、様々なお店のお勧めの品々が出てくるんです。だから、結構おなかが一杯になります。

まずは、スープが出てきました!冷製で、カボチャのスープなんですが、なんと底にはオレンジが!そして上にはチーズのソースがかかっています。そのうえで全体にわずかに白コショウがかかっています。この取り合わせ、考えたこともありません。いや、見事見事!

ところで、お皿の左横に美しい文様の四角い瀬戸物のような板が置いてあります。何だろう…と思っていたら、やがて、謎がとけました。パンの置き皿だったんです。有田焼だそうです。まぁ、こんなところにも贅沢と遊び心が。

パンはこのスープの頃に出てきました。パンが最初からないと…とおっしゃる方もいらっしゃるかもしれませんが、メインまではパンを出さないのが王道とおっしゃる方もいますし、医療に詳しいKAY1によると、最初にパンが出てくると、血糖値が上がってしまうので、年輩の方にはよくないそうで、理にかなっているそうです。そこも考えられているのかもしれません。

さて、いよいよ我々が頼んだ前菜登場。KAY1、「すてき!」と叫びます。さらにソムリエ氏の説明に、さらに「素敵すぎる!」

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いや、もったいぶらずに説明すると…。大ぶりの蛤の上に、ムース、マッシュルームそして、さらにその上にはゲヴュルツトラミネールのワインをジュレにしたものが、まるで透明な貝殻のふたのようにして乗っているのです。マッシュルームの模様がにこにこマークのように見えて、見ているだけで、楽しくなります。彼女によると、笑うクラゲ君という感じだそうです。それが、これまたおいしく焼かれたネギをはさんで6個並んでいます。そして、口に含んだとたん、上品な磯の香りが口を満たします!この蛤、凄すぎます!

その瞬間、ある記憶がよみがえります。うん十年前、結婚したとき、思うところあって、披露宴をしませんでした。でも、親戚を集め、食事会だけはしたのですが、そのときにいただいた蛤の汁があまりにもおいしくて、その後、親戚に会う度に「KAYSの結婚式といえば蛤の感激を思い出すわぁ」とみなさんおっしゃるので、本当にいい結婚式をしたと思うのですが…、そんなことを思い出しました。そう、結婚式は衣装や式そのものにコダワるのも良いのですが、何よりも美味しい物を食べてもらうのが一番!

さて、前菜、KAY1の方は薄いトーストの上にわかめ、薄切りのホタテ、そして、ウニが…。これは一見和風?と思いますが、口にしてびっくり。そう、トーストのハーブの味わいから、完全に「洋風」を主張しつつも、魚介の新鮮さがすばらしい…。なんというこの素材の取り合わせでしょうか。もう、ため息に次ぐため息。

ソムリエさんに「すごいですねぇ」を連発するしかない、KAYSです。

前菜が終わるとまた、ここで一品。こちらも、有名なお豆腐のラビオリ。薄いクレープ状に伸ばした豆腐の中にソースが入っています。

見た目が、まるでゲゲゲの鬼太郎に出てくる一反木綿のような不思議で愛嬌のある盛りつけの料理。こちらも、和と洋の見事な融合です。

そして、最後に、メイン料理。来ましたよ。トロワグロの代名詞とも言える有名な鮭の料理。KAY1、まずその大きさにノックアウトされています。「すごい!」本日もう数え切れないほどの回数叫んでいる言葉がまた出ました。

troisgros3wm.jpg
写真だと小さく見えますが、なにせ、皿が巨大ですから…。


KAY2のお肉、一瞬小さいかな…と錯覚を起こしますが、実は皿が大きすぎるのです。そう、フィレも厚くて大きい!そしてこのフィレ、上に乗っているのは生姜にオレンジビールを細かく刻んだもの。これがフォンドボーの重さを軽くして、胃袋にすとんと落ちるから、見事なアイディアです。この品は、現オーナー(ミッシェルさん)のお父様のピエールさんが考案されたレシピだそうです。トロワグロ、初代から数えると3代にわたる料理一家なんですねぇ。

お肉が出てくる直前にKAY2のグラスのシャンパンがなくなったので、赤のグラスワインをいただきます。ソムリエ氏の説明を聞き、5種類くらいの中から選びます。この日は日本のワインも。「復興支援の気持ちを込めて岩手のワインです」との一言に、思わず頷いて、それを頼みます。エーデルワインのシルバーシリーズ、カベルネ・フランです。果実味が豊かでありながら、上品で、うれしいワインのチョイスでした。

最後にこれまた見事な盛りつけの小さなお菓子をいただきながら、コーヒーでしめくくり。

見事に、お腹も心も一杯に満たされました。

ところで、この日、隣席には結局誰も来ませんでした。そう、最後まで、その空間を二人で占領。いやはや、なんと贅沢な。お店の方々も、我々が記念日ということを意識してか、できるだけ二人だけにしておいてくれました。感謝です。

というわけで、一生に一度の「ミシュラン星付きレストランに行こう!プロジェクト」、無事に終了です。生まれて初めて目にした高額な請求書…、ま、いいでしょう。

いい経験をすることができました。

KAY1が一言ささやきます。

「ね、私、幸せ。毎年誕生日に行ってもいいなぁ。」

だめだめ!我が家が破産します。調子に乗ってはいけません。一生に一度だから良かったんだから…。


KAYSのホームページはこちら http://kays1998.web.fc2.com/






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Author:KAYS1998
KAYSとは二人のKAYのこと。
KAY1:くいしんぼなお姉さん
KAY2:自称「炎の料理人」
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