スポンサードリンク


見事で、そしてエコな話術 ~ 浜村淳賛歌


本を読んでいても浜村さん独特の声が聞こえてくるようです。


ラジオ好きのKAY2ですが、いつも聞くのは海外の放送主体で国内放送はあまり聞きません。それでも、この人だけは!というラジオ・パーソナリティは二人います。その一人が浜村淳です(もう一人は久米宏です。「久米宏のラジオなんですけど」も絶品!)。

浜村淳を知ったのはずいぶん昔、昭和の頃。NHKが放送していたテレビ番組「ゲーム ホントにホント(http://www.nhk.or.jp/archives-blog/2009/03/post_48.html)」のレギュラー解答者だったときです。おもろいオッサンやなぁ…と思って印象に残ったのですが、関西を中心に活躍する浜村さん、その後東京のメディアではあまり見かけなくなり、東京で生活していると次第に遠い存在に…。

ところがインターネット・ラジオの登場で、大阪の放送が聴けるようになると、まず気になったのは浜村淳です。

というのもラジオの世界では浜村さんといえば伝説的なパーソナリティということを知っていたからです。彼の放送、「ありがとう、浜村淳です」は大阪・毎日放送の30年以上にもわたる長寿番組。

そして、ついにネットで彼の放送を初めて聞いたときの驚き、忘れません。

女声によるタイトル。
「一番に、入れるスイッチなんでしょう。来る日も来る日も毎日放送。いちいちななきゅう。ありがとう浜村淳です!おはようございます。****(アシスタントの名前)です。星の放送局から星の21世紀をお届けします。」

冒頭のせりふから、一気に時代感覚は昭和3、40年代に…。あまりのレトロな出だしに衝撃を受けます。それに、いまどき「星の放送局…、それ、なんですかぁ!?」

そして始まったテーマ局にまた「ずっこけ」ます。

「♪ありがとー、ありがとー、らららんらんららんらん。ありがとー、ありがとー、らららんらんららんらん♪」

コテコテの大阪メディア的音楽やがなぁ…。奥村貢さんという方の曲だそうですが、うーーーーん、強烈に耳に残ります。こう、気恥ずかしいというかなんというか、人前でこんな音楽を聞いているなんてとても言えません。聞いてるところの顔をみられるのも恥ずかしい…。その一方で別の心のささやきが…「あんた、格好つけんでもええがな。思い切って受け入れてみなはれ。楽になりまっせ!」

うーん、それもありかな…。うん、心地よいかも。(この変わり身の早さがKAY2です)

で、肝心の番組の中身ですが、ネットで聞いているので、すべてが聞けるわけではありません。ラジオでは長時間の生放送ですが、そのうち、冒頭の1時間ほどの時事解説部分がオン・ディマンドで聞けるんです。

これが、とにかく秀逸。浜村淳という人はその話芸が高く評価されています。独特の造語や表現をちりばめたトークはいろんな方が分析していらっしゃいます。彼の本を読むと「なるほど!」と思うようなトークのヒントがいっぱい書かれています。特に彼の個性にかかわる核の部分、これは目から鱗です。それを全部ご自分で経験を通して編み出して、今の話芸を作っているわけで、実は大変な人なんです。

中でもKAY2が感心するのは、彼の「普通の人が3秒で話す内容を3分でしゃべる、いや、30分はいけるかも!」という特殊能力です。(くどい!という人もいますが)

たとえば、

「独居老人の家に強盗が入った」

これ、口に出して言うと、2秒です。

これが浜村淳にかかると、(まったくもって私の「創作」なので、でたらめな関西弁です…あしからず、浜村さん、ごめんなさい…とはいえ、浜村さんの関西弁は独特で、標準語に近い語彙を関西イントネーションに乗せるという独特の技術を使います。それが故に標準語を基準にしたがる放送メディアで重宝されてきたという面もあるでしょう…ですから下の文章を見ると一見、標準語とそれほど違わないはずです。関西イントネーションを想像しながら読んでくださいネ。)

「最近はお一人で住んでるお年寄り、増えましたねぇ。ほら、身寄りをなくされて、たったひとりで住んでらっしゃる。奥さんなくして、一人きりです。子供もおりません。こどもは独立したんでしょうねぇ。そうなると一人です。一人っきり。これは淋しいもんです。ねぇ、マキちゃん(アシスタント)、これは淋しいですよぉ。あなたも一人きりになったらさびしいのと違いますか?そんな一人きりで住んでいる家、なかなかお客さんもありません。たまに来るのは回覧板…なんて歌もありましたが、回覧板かて最近はあまり見かけませんねぇ…。さて、ある日、今にも雨の降り出しそうな天気です。今時は寒いですからねぇ。冷たい冷たい雨が降りそうな天気なんです。朝も早い時間です。普段やったらだぁれも来ない時間、そこに一人。はい、一人だけ、お客さんがあったんです。いや、お客さんちゃいます。そんな嬉しいもんやありません。きょろきょろきょろきょろ…不審な男が一人、家の前に立ちました…。」

てな具合に、いくらでも、延ばせそうです。ただ、この伸ばすときの言い回しに独特の優しい人間性を感じさせるところが浜村淳のすごいところ。聞いていて実に「心地良い」んです。延ばせば良いというモノではないのです。たとえば、悪魔的に性格の悪い架空の人物、仮に「刃魔謀羅殉(はまむらじゅん)」さんと名付けましょうか。彼が同じ話を延ばそうとすると…

「最近は、ほら、ひとりぼっちで、たった一人で、淋しく、むなしく生きてる年寄り、いるやん。ほら、連れ合いも死んで、子供も作ったかどうかわからんけど、おらんで。あ、死んだんかもしれへんなぁ。癌とか交通事故とか。ま、ええわ。とにかく一人や。一人っきりや。淋しいでぇ。なぁ、マキちゃん、いややろう。独居老人やて。独居やで、あんたも一人で独居老人って呼ばれたらいややろう。で、一人っきりで淋しく、むなしく住んでいる。誰も来んよ。そりゃそーやがな。誰も来たいとおもわんやろ。」(あいかわらず超でたらめな関西弁ですが…すんまへん)

なんて、こんな感じで延ばされたら誰も聞きませんねぇ。

そういうわけで、やっぱり浜村淳は凄いんです。

3秒のネタを3分にも30分にも延ばしてして、それでいて聴き手を惹きつけてしまう。

限りある地球資源をどう有効に活用するかというエコの時代にあって、彼のトークこそまさにエコそのもの…ノーベル賞に推薦してもいいのではと、昨年末にデンマークで行われた地球環境に関する国際会議、COP15でも各国首脳の間で彼の事が大いに話題になったとか。

「はい、これ、ホント!」(ウソだよぉ~ん) 

と、お後がよろしいようで…。(って、これ、わかる人って40代以上ですよね~。浜村さんの出ていた「ゲーム ホントにホント(http://www.nhk.or.jp/archives-blog/2009/03/post_48.html)」での佐野浅夫さんの決め台詞でした)

浜村さんには、ぜひこれからも体を大事にされて、ずっと我々を楽しませて欲しいものです!

浜村さんの話芸を聴いてみたい人、ぜひこのURLにアクセスしてみてください。(月曜日12:00~土曜日12:00までです。)
「ありがとう浜村淳です」 http://www.mbs1179.com/arigato/


追記その1:

浜村さんの本「さてみなさん聞いてください」(西日本文庫 2007年 p.154)では、彼の「浜村節」の成り立ちについて、このように書かれていました。
--------------------------------
(桂)三枝さんが偉いのは、(笑福亭)仁鶴さんの真似をあえてしなかったというところなんです。
「同じ調子で早口でしゃべったら、仁鶴さんの方が絶対に上手い。だったら、自分は反対にわざと間をとってゆっくりしゃべろう」
 と、決めた。それで、ちょっとゆっくり目の柔らかいしゃべりが身について、三枝さんならではの個性が出せるようになったそうなんですよ。
 その話を聞いて、僕はなるほどと思いましてね。土居(まさる)さんのような、とにかくテンポの速い、ざっくばらんなしゃべりが流行ったとしても、自分はそれに流されないようにしよう、と心に堅く決めました。それからは、「クドい」「ダサい」と言われようと。かんでふくめるようにわかりやすくしゃべることに、自信が持てるようになったんですよ。
 しゃべりは確かに、時代とともに変化はしていくもんですが。流行というのは、いつか廃れるんですね。
 注:( )はKAY2が加えました。句読点は「語り下ろし」故に独特のものです。原文のままです。
--------------------------------
まったく同感です。テレビやラジオを聴いていて「しゃべりの流行」というのを感じることがありますが、結局、王道ともいえる正統的(わかりやすく丁寧)なしゃべりが最終的には間違いなく生き残るように思います。


追記その2:

先日の新聞報道によるとついに大手中波ラジオ局数社が本格的にネットでストリーミング配信を始めるそうです。欧米に遅れること数年!嬉しいことに「毎日放送」もその中に入っています。ということは3月からは浜村淳さんのトークを完全な形で、しかもライブで聴くことができるようになるんですね…と思ったのですが、記事をよく読むと、利用者のIPアドレスから地域を類推するとあります。ということは大阪の放送は関西圏でしかやっぱり聞けないということになりそうですね。東京にいるKAYSは残念!これからもオンディマンドで楽しむしかないですね。ま、それでも彼のトークを聞けることはありがたいですが。


KAYSのホームページはこちら http://kays1998.web.fc2.com/



サントリーウエルネスオンライン

コメントの投稿

非公開コメント

浜村淳良いですね

車で出雲から大阪へ行く時は8時からの「ありがとう浜村淳です」を楽しみにしています、1分で済む話をオオベンケ(大袈裟に)に面白おかしくお喋り、土曜日のNHKで映画案内しますがこれも好きな浜村淳番組です。

 以前朝は”ゆうせん”で大沢悠里の番組を聴いていましたが、ゆうせん止めたので聞くことが出来なくなり残念です、PCラジオでも放送無しで残念です。

Re:浜村淳良いですね

okaさん、

ドライブのお供に「浜村節」とはまたいいですね!

毎日放送、出雲からドライブされると朝だったら岡山県に入ったあたりから入る感じでしょうか…。

彼の映画案内もまた絶品ですよねぇ!

okaさんは「ゆうせん」にもはいってらっしゃったんですね。KAYSも以前は「ゆうせん」加入者でした。結局、高い聴取料が家のローンのために払えなくなっちゃってやめましたが。当時はいろんなラジオが聞けたのですが、その後、中波ラジオに関しては地元の放送に特化しているようですね。

日本も海外のようにラジオのサイマルが地域の制限なくインターネットで聞けるようになるといいのですが…。

東京は今外気温が1度です。寒い毎日です。(-_-;)




スポンサードリンク
プロフィール

KAYS1998

Author:KAYS1998
KAYSとは二人のKAYのこと。
KAY1:くいしんぼなお姉さん
KAY2:自称「炎の料理人」
詳しくはKAYSの
ホームページで!
どうぞよろしく!!






島根県をコッソリ応援!
島根県の公式「裏」サイト
「リメンバ~しまね」です。


京都の旅行情報
京都の旅行情報
KAYSはトリップアドバイザーさんのお勧めブロガーに認定されました!

最近の記事
最近のコメント
最近のトラックバック
月別アーカイブ
カテゴリー
FC2カウンター
メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

ブログ内検索
スポンサードリンク
KAYSホームページの内容
リンク
RSSフィード
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる