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昭和の想い出がまた一つ消えていく~ホテルオークラ



ホテルオークラ東京、9月から本館が建て替えになるんですね。先日、虎ノ門を散歩していて、ふとホテルに入り、そこで表示をみつけ、しばらく感慨にふけってしまいました。

子供の頃から映画やテレビなどで何度も見ていたホテル。そして、歴史の舞台にも何度もなったホテル。

大人になってからはいつか宿泊したいなと思っていました。夢がかなったのはつい数年前。母親の喜寿の祝いでした。「桃花林」での食事とともに、ホテルに一泊。母親も喜んでくれましたし、我々もいつか宿泊したいという夢がかない大興奮でした。

チェックインしてすぐにホテルの中を歩き回りましたが、「なつかしい」&「すばらしい」内装に圧倒されます。トイレの表示一つとっても、かつての昭和時代の重厚さが残っています。

本館が建てられたのは昭和37年。1962年ですから、すでに半世紀が経ったことになるんですね。ロビーに一歩入ると都会の喧噪が嘘のような静かな空間が広がります。特に和のテイストのロビーは足を踏み入れる度に心が安らぎます。

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エレベーターに乗ろうとすると、和服姿のスタッフの静かながら無駄のない動きに感銘を受けたり…。

これはもう一つの文化ともいえると思うんです。ホテルオークラという。

建物の古さが旧さを感じさせない。そんな不思議な体験ができるのがオークラ。

かつて若い頃、仕事をしながら、修士課程の勉強をしていたことがあります。場所は神谷町。7~9月などは集中的に講義があり、神谷町から溜池あたりを炎天下、歩き回っていました。ふと、涼みたくなるとオークラのロビーに。瞬間、学業や仕事の苦しみから解き放たれて、心安らぐ一時を味わえる。そんなマジックのような体験を何度もしました。

でも、その陰には古くなった施設で不便さを感じさせまいというスタッフの大変な努力があったのでしょうね。だからこそ建て替えなのかなと想像します。

もう、このような昭和な雰囲気の中でのリフレッシュという体験はできないのでしょう。

一つの文化が消えてしまうのは本当に残念です。特に海外からの建て替えへの反対意見も大きかったと聞きます。

KAYSも正直に言えば、建て替えずに残して欲しかったなぁ…と思います。

ただ、時代は移って行くもの。昭和の懐かしさを大切に思う自分もいつかはこの世から消えていきます。

何十年か経って、新しい世代が、いずれ同じように「懐かしい」と思うだろう「新しい」文化を、新装ホテルオークラは担うことになるのでしょうね。




知る人ぞ知る…東大駒場キャンパスの梅林



渋谷で仕事があるとき、井の頭線を使うKAY2。この季節になると、ちょっと嬉しいことがあります。

数年前ですが、駒場東大前の駅を電車で通るさい、車窓からキャンパスの中に梅の花が咲いているのが見えました。それも、結構本数がありそうです。

そこで、ある日、自宅を30分早く出て、途中下車してみます。

国立大学のキャンパスというのは、我々の血税で成り立っているからか、出入りが自由なところが多いようです。東大もそう。しかも、梅のある場所は警備員さんが立っている門を入らず、その右隣の小道を入っていきます。すぐ横には小さなバラ園があり、こちらも季節には目を楽しませてくれそうです。

小道に入った時点で、ほのかに梅の香りが漂ってきます。

そして、テニスコートの横を通り過ぎると、目の前に、見事な梅の木々が。おそらく2~30本はあるんじゃないでしょうか。

白、ピンク、赤とその色も様々です。

梅の花って、決してこびない、そして、しつこくない、ほのかな香りがします。確実に感じるのだけど、時間がたつと薄れてきてしまう。あわてて、もう一度深呼吸して感じる…そんな感じです。

しばらく眺めにうっとりしながら、目を閉じてその香りを楽しみます。

いままで何度か触れたことがありますが、香りというのは五感の中でも特に過去の記憶と結びつくもの。

KAYSは数年前まで梅の季節になると百草園の梅祭りに行っていたので、梅の花の香りをかぐと、条件反射的に会場の屋台で売っている焼き鳥とビールが食べたくなります…というは冗談ですが…。(笑)

かつて「時をかける少女」という筒井康隆さんのSF作品(我々の世代ではテレビドラマ化された「タイムトラベラー」のほうが通りが良いかもしれませんが)ではラベンダーの香りと消された過去のほのかな記憶という印象的な組み合わせがありました。

KAY2の場合はそんなロマンチックなものではありませんが、梅の香りをかぐと子供の頃、子供達で集まって近所の野山にピクニックに行ったことを思い出します。当時は春になると子供達がお重を持ち寄って山に登って1日過ごすという風習があったんです。古い桃の節句の習慣がまだ残っていたんでしょうね。

親の目を離れて子供達だけで1日過ごす。仲の良かった女の子の友だち、EさんやTさん達といつもと違う環境で遊べることが楽しみで…。おそらく、実際には旧暦の桃の節句の頃でしょうから、梅は終わっていたとは思うのですが、いつも野山を走り回っていたKAY2は近い季節の梅の花の香りがそのイベントの想い出と重なります。それから何十年もたちます。それでも、この香りをかぐと、懐かしい幼なじみ達の顔が思い浮かびます。

そんな記憶をたどっていると、これから一日の仕事が始まるということをすっかりと忘れてしまっています。

なんて贅沢なひととき。

ということをここ数年繰り返してきたんです。

さて、今年も同じように途中下車して眺めていました。今年は昨年よりも、訪れたタイミングが良かったのか、梅の花の膨らみが見事です。

ふと、同じように梅を眺めていた女性に声をかけられます。

「いい香りですよね」

「素晴らしいですね!しかも、こんな場所にこんな素敵な場所があるなんて」

と話すと

「ご存じない方が多いんですよね。実はね、このキャンパスの中には桜の花の見事な場所もあって、それもソメイヨシノと八重と別々の場所に名所があって、時期をずらして楽しめるんですよ。それにウグイスもよく鳴きますし…」

「へぇ、すごいですね。ところでお近くにお住まいなんですか?」

「いえ、ここで働いているものですから(笑)」

道理でよくご存じで!

いいですね。こんな素晴らしい場所で働いていらっしゃるなんて。きっと仕事を始める前に、毎日、こうして楽しんでいらっしゃるのでしょう。

京王・井の頭沿いには梅の名所、いくつかあります。中でも前述の百草園は非常に立派な梅林があります。ただ、駅からかなり歩きますし、ちょっとしたピクニック気分で訪れることになります。

ところがこちらは駅から徒歩1分!こんなすてきな梅の花見が手軽に楽しめるなんて…。信じられないくらいに理想的な場所です。

ただ、そうは言ってもキャンパスの中。くれぐれも学生さんの学業のじゃまにならないように、節度を持って楽しみたいものです。





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渋谷駅の不思議


ここにかつて通勤通学客が静かに立って並んでいた日々があったと気づく人はどのくらいいるでしょう?


学生時代、そして就職してからも時折訪れる東京の渋谷駅。ここにまつわる不思議。

JRの渋谷駅から井の頭線方面に向けて2Fの通路を歩いていると、不思議な感覚にとらわれることがあります。

山手線外回りの改札を出たところ、ちょうど正面(やや右より)に下に降りる階段があるのですが、そこをはさんで右に古い通路、左に新しい通路があり、分かれるのですが、その先はまた合流。なんでこんな無駄な構造になっているのでしょう。

答えはこちら。

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JR渋谷駅2階にある山手線外回り改札口表示です。玉川改札。え?ここ、玉川なんて地名、ないよ。

鉄道ファンの間ではよく知られた話かもしれませんが、答えは歴史です。実はこの左側の通路、元々は渋谷と二子玉川園を結ぶ路面電車、玉電こと東急玉川線の発着場だったんですね。だから玉川口。そう、路面電車が駅の2階から出ていたんです。おもしろいでしょ。ついでに言えば、地下鉄銀座線はその上、ビルの3階から出ているのは有名な話。谷間に位置する渋谷ならではの立地です。

で、その後玉電の廃止にともない、長いことホーム部分は東急バスの発着場になっていました。KAY2が上京したときはもちろんバスの発着場。ここから大井町方面へのバスによく乗ったものです。KAY1とデートするときもこのバスに乗っていましたから懐かしさもひとしお。

それが、マークシティー建設の際、廃止され、新たな歩行通路となったわけです。おそらく、朝の混雑時、古い通路だけではまかないきれないということになったのではないかと想像します。

そんな状況でも、駅の表示に昔の面影があるって、おもしろいですね。ちょうど地図で、海岸線から数キロの内陸部の地名を見ていて「××が浜」なんてのを見て、昔はここが浜だったんだ…なんて具合に、かつての地形がわかるみたいな…。

都会のど真ん中、ひととき、歴史に思いを馳せます…。

で、不思議といえばもう一つ。

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さて、そのマークシティ、井の頭線の改札に向かう長いエスカレーター。これが前から気になって…って大した話ではないのですが、安全志向のKAY2はエスカレーターに乗ると、よくある注意アナウンスに正直に従います。「エスカレーターにお乗りの際は手すりにおつかまりください」というあれです。そう、手すりをしっかりと握ります。

するとどうなるかと言えば…。

手すりがエスカレーターの速度より早いので、だんだんからだが前のめりになってしまうんです。で、一番上につく前に、つかまりかえなきゃいけない。これが気になって気になって…。

え?それがどうしたって?

だって、マークシティー開業以来、ずっとこうなんですよ。普通、誰かが文句を言って調整したり、直したりするんじゃないんですかね…。

え?おまえの手と足が短いからいけないって?

あちゃー。失礼しました。

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高尾山 ~ 知っているようで知らない意外な山

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自分で写真をとってみました。疑問に思うまで高尾山の形なんて思いもよりませんでした。俯瞰地図ソフト「カシミール」などいろいろ調べると、この矢印のあたりが高尾山らしいのですが…。


世界的に有名な山なのにその山容がほとんど知られていないという珍しい山があります。

東京で一番近いハイキングの山というと・・・そう、高尾山をあげる方が多いでしょう。京王線で新宿から1時間もしないうちに山の入り口に入りこめます。京王線沿線に住んでいる方は何度か登ったことがあるに違いありません。KAYSもそうです。

おまけにミシュランで三つ星の観光地に選ばれたこともあって今や人気は全国区どころか一気に世界規模。

で、京王線の駅で置かれている高尾山観光案内のパンフレットを見ていて「あれ?」と、あることに気づきました。

そのパンフレット、高尾山からみた富士山の写真が使われています。

「~山に行こう!」みたいなパンフレットって、だいたいその山の姿をとらえた写真が使われるじゃないですか。ま、100歩譲って表紙に使われないことはあるかもしれませんが、その場合、どこかに使われていますよね。ところが高尾山、よく考えてみるといままで何年もいろんなパンフレットを見ていますが高尾山そのものの姿を写した写真って一枚も見たことがないんです。

そもそも高尾山がどんな形をしているのか知らない・・・。

意外な事実に自分でもショックを受けちゃいました。

そこで、ネットの画像サーチで「高尾山」と入れて検索すると・・・・

なかなか出てこないんです。

で、クリックを繰り返し何度もページを送ると、やがて、やっと目にすることができました。高尾山。でも、なんだか、「え、どれだい?」って感じなのです。つまり、単体の目立つ山を期待していたのですが、大きな山が平野に現れ、そこからはずっと山。その山の連なりの先っぽの部分、低い丘のようなところ・・・そんな感じなんです。

平野を海にたとえると、陸地が現れ、その岬の一つという感じかな。

「へぇ、これ!?」

そうなんです。これが高尾山だったんです。これじゃ、目立たないですねぇ。山の写真を見せても誰も「ふーん、どこか大きな山の一部?」って感じですよね。

山には他から眺めて楽しい山と、登って楽しい山があり、また両方を満たした山も数多くあるでしょう。

高尾山はどうやら登って楽しい山のようです。そういえば何年も前、カナダ人の知り合いが高尾山に登りすっかり感動してリピーターになってしまったと言っていました。まぁ、KAYSも夏の間だけオープンするビアガーデン(「高尾山ビアマウント」毎年夏だけの営業です)が大好きで高尾山に行くこともあるのですが・・・これはまぁ、別の魅力ということで(笑)。

ミシュランの評価、大都会・東京から近くて自然や美しい林がいっぱいというのは確かに言えることでしょう。そんな高尾山、また登ってみようかな・・・。ハイキングのシーズンにもなりましたし。


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ワインセット


内視鏡検査でみつけた看板建築

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先日KAYSホームページの「モノ・インプレション」に書いたように、鼻からの内視鏡検査を受けてきました。

その病院、東京の中心部にあるのですが、正面玄関が面しているバス通り、今時珍しく看板建築(っていいましたよね。日本家屋の正面だけ洋風に作り替えて様々な装飾をほどこしています)の建物が並んでいるのです。21世紀に入って、こんなに並んでいるのは奇跡に近いです。しかも、その通りの百メートルちょいの範囲のみ集中して残っています。不思議な光景でした。

内視鏡検査をしなければ絶対に踏み入れることのなかった地域です。

これだから東京を歩くと常に発見があって面白いですね。

KAY2

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KAYSとは二人のKAYのこと。
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KAY2:自称「炎の料理人」
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